3年に一度の国際芸術祭「あいち2022」。その会場の1つにもなっている一宮市は、世界に誇る毛織物の産地などアートな魅力が溢れるまち。県内唯一の丹下健三建築がある、一宮市尾西生涯学習センター墨会館を始めとした尾西エリアまで足を延ばして、芸術祭とアートなまち巡りを楽しんでみませんか?
目次
国際芸術祭「あいち2022」とは?
街を歩きながら、世界で活躍するアーティストの作品を鑑賞
「あいち2022」は、国内最大規模の国際芸術祭の一つであり、国内外から多数のアーティストが参加します。愛知芸術文化センターのほか、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)のまちなかを会場として広域に展開します。
「STILL ALIVE(スティル・アライブ)」をテーマに開催される今回の芸術祭。様々な現代美術とまち巡りをお楽しみください。
エリア別に作品の魅力や周辺スポットの情報をご紹介します。
■ 一宮駅エリア
一宮市では、市内3つのアートなエリア (一宮駅エリア・尾西Aエリア・尾西Bエリア) が会場になっています!
駅から真清田神社の後方にある展示場所へ続く一宮駅エリアでは、祈り、病、生と死、ケア、メンタルヘルスなどを考える作品を徒歩で鑑賞しましょう。
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まずは、オリナス一宮で心にしみる奈良美智氏の作品を鑑賞。オリナス一宮は、旧名古屋銀行一宮支店として建てられた歴史ある建物を改装しており、真清田神社への参道沿いにあります。
奈良氏は愛知県立芸術大学及び大学院で学び、1988年に渡独してデュッセルドルフ美術アカデミーを修了しました。愛知に大変縁のある人物です。
>> オリナス一宮 スポット情報
【アーティスト】奈良 美智
展示作品のひとつ、《Fountain of Life》(2001/2022)では、頭部が重なり合った子供たちの眼から泉のように涙が溢れ出しています。留まることのない静かな涙。それは疫病や戦争に限らず、悲しみの絶えない今日の世界で、愛と平和を願う涙のようでもあります。
そのほか、絵画作品やドローイング作品など、慈愛と祈りを感じさせる奈良美智の作品群が皆様を迎えます。
>> アーティスト紹介ページ「奈良 美智」(公式サイト)
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オリナス一宮に隣接する公衆トイレの壁面がバリー・マッギー氏の手によって大変身。また、大宮公園にあった小さな倉庫をアート作品へ昇華。バリー・マッギー氏が描く象徴的な顔も見どころです。
【アーティスト】バリー・マッギー
>> アーティスト紹介ページ「バリー・マッギー」(公式サイト)
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眞田氏が県内7か所の博物館・美術館でワークショップを行い、多くの参加者と作り上げた巨大な樹木。羊毛で出来ており、繊維のまちにふさわしいものです。
【アーティスト】眞田 岳彦
>> アーティスト紹介ページ「眞田 岳彦」(公式サイト)
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一宮市役所や、真清田神社の参道である本町商店街を通り抜けて、一宮市会場で最も展示作品数の多いエリアへ。閉校した看護学校に、生のエネルギーに満ちた作品を数多く展示しています。
【アーティスト】近藤 亜樹、小杉 大介、西瓜姉妹(ウォーターメロン・シスターズ)、升山 和明、ケイリーン・ウイスキー、ローター・バウムガルテン、ジャッキー・カルティ、許家維(シュウ・ジャウェイ)、塩田 千春、石黒 健一、ニャカロ・マレケ
>> アーティスト紹介ページ「近藤 亜樹」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「小杉 大介」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「西瓜姉妹(ウォーターメロン・シスターズ)」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「升山 和明」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「ケイリーン・ウイスキー」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「ローター・バウムガルテン」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「ジャッキー・カルティ」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「許家維(シュウ・ジャウェイ)」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「塩田 千春」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「石黒 健一」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「ニャカロ・マレケ」(公式サイト)
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今、世界から最も注目されているアーティストのひとり、アンネ・イムホフ氏の日本初展示。展示場所は閉鎖したスケートリンク。見逃せない展示です。
【アーティスト】アンネ・イムホフ
>> アーティスト紹介ページ「アンネ・イムホフ」(公式サイト)
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商店街を南下し、豊島記念資料館へ。繊維業の歴史を感じる作品などを鑑賞いただけます。一宮ゆかりの織物の器具や機械を多数収蔵する資料館。ここに、羊と羊毛の文化、歴史が星座のように広がります。
【アーティスト】遠藤 薫
>> アーティスト紹介ページ「遠藤 薫」(公式サイト)
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■ 尾西エリアA
JR「尾張一宮」駅または名鉄「一宮」駅より、名鉄バスに乗り換え。バス停「一宮駅」より「馬引西」下車。
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SF調の映像作品を、空間ごと使って展示しています。展示場所は、尾州の老舗毛織物メーカーの元工場。映像内の不思議な世界観とも、響き合います。
【アーティスト】曹斐(ツァオ・フェイ)
>> アーティスト紹介ページ「曹斐(ツァオ・フェイ)」(公式サイト)
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自然光を効率良く取り入れられる“のこぎり屋根”の旧毛織物工場。工場に残る機械や糸巻きの芯などを一宮市の毛糸と融合させ、この地の記憶を蘇らせます。
【アーティスト】塩田 千春
>> アーティスト紹介ページ「塩田 千春」(公式サイト)
>> のこぎり二 スポット情報
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のこぎり二・YUT@CAFÉ
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■ 尾西エリアB
尾西エリアAから尾西エリアBへはバスでの移動がオススメです(名鉄バス「篭屋」より「尾張中島」下車)。
尾西エリアBには、のこぎり屋根をモチーフにした三岸節子美術館や世界的建築家・丹下健三氏が設計した尾西生涯学習センター墨会館などアートな建物が見られます。
10)尾西生涯学習センター墨会館
世界的な建築家・丹下健三氏が設計した愛知県内唯一の建築作品。20世紀の建築、デザイン、アートの歴史と向き合うレオノール・アントゥネス氏による端正なモダニズム建築と呼応するような展示は、建築ファンも必見です。
【アーティスト】レオノール・アントゥネス、迎 英里子
>> アーティスト紹介ページ「レオノール・アントゥネス」(公式サイト)
>> アーティスト紹介ページ「迎 英里子」(公式サイト)
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三岸節子記念美術館
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国際芸術祭「あいち2022」
国際芸術祭「あいち2022」
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開催期間 | 2022年7月30日(土)~10月10日(月) |
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国際芸術祭「あいち2022」は、国内最大規模の国際芸術祭の一つであり、国内外から多数のアーティストが参加します。愛知芸術文化センターのほか、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)のまちなかを会場として広域に展開します。現代美術、パフォーミングアーツ、ラーニング・プログラムなど、ジャンルを横断し、最先端の芸術を「あいち」から発信します。 | |
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