一宮市民におけるモーニングの意味とは

一宮といえば、「喫茶店のモーニング」で全国的に知られています。今でこそ簡単な朝食がついてくるというモーニングは、ここに限らず各地に広がっていますが、やはり尾州地域の一宮や岐阜には、独特の喫茶店文化が育っているといえます。

一宮モーニング協議会によると、その起源はガチャマン景気に沸いた昭和30年代前半ごろ。繊維の工場はとにかく大きな音が出るため、工場ではゆっくり商談ができません。そこで喫茶店を利用するようになった機屋さんのために、サービスでゆで卵とピーナツを付けたところ、そのスタイルが評判となり、大繁盛。この「朝のお楽しみ」を様々な店が真似するようになり、大きく広がったというわけです。

それから時代が進んでも、喫茶店はサービスとして朝のお楽しみを続けました。この文化は習慣として受け継がれ、一宮市民は、いまや休日に家族そろってモーニングに出かけるのが定番に。一人暮らしのお年寄りも、馴染みの喫茶店に向かえば、知った顔に出会えます。一宮におけるモーニングとは、単なるお得なサービスという意味でなく、生活スタイルであり、暮らしの一部であることを感じさせます。

試してみたい！おすすめ喫茶店＆カフェ5店

1. cafe merneige(カフェ メールネージュ)

土曜日だけのお楽しみ♡生演奏付きのモーニング

テラス席のあるおしゃれなカフェ。一宮モーニンググランプリで何度も金賞に輝いている店だけに、ワッフルやフレンチトーストなどパンの種類も豊富で、楽しさのあるメニューに出会えます。ユニークなのは、土曜日に行われているサタデーモーニングライブ（9：30～・10：30～の2回）。朝食が付くだけでなく、生演奏までサービスでついてきちゃうとはスゴイ！ほかにも、ワンコインのテイクアウトモーニング（ドリンク付き）も充実。野菜たっぷりで彩り豊かなメニューの数々に、朝から元気があふれちゃいそう♪

※ ライブは中止となる場合もあります。開催状況につきましては、店舗へお問い合わせください。

2. オリーヴの木

毎日食べたい！こころを満たす朝の一皿

ゆったりとくつろげる喫茶店。ドリンク代で楽しめるのは、トースト、オリーブトースト、サンドウィッチという3種類のモーニング。プラス50円でワッフルかフレンチトーストのモーニングにランクアップできます。

3. CAFE banyantree

正統派イングリッシュモーニングに舌鼓

デートや女子会にも使える、明るくておしゃれなカフェ。モーニング、ランチ、ディナー、夜カフェまで愉しめます。モーニングは、ボリューム満点の「モーニングプレート」（ドリンク付き1100円/写真）がおすすめ。他にも、厚切りトーストプレート（ドリンク付き700円）やはちみつチーズプレート（ドリンク付き800円）など贅沢メニューが充実しており、いつもとは違った朝を楽しめます。

4. COCORO CAFE

これは反則！衝撃のスペシャルモーニング

一宮モーニンググランプリの常連店。こちらで有名なのは、パンの器にハヤシライスの入ったスペシャルモーニング（ドリンク付600円）です。ほかにもミートドリア（700円）やビーフシチュー（1000円）などがあり、どれもそそられるラインナップ。もちろん、トーストやサラダのついたスタンダードなモーニングもあります。

5. 鉄板お好み焼きカフェ STAGE

お好み焼きとパンの融合は異次元の味

お好み焼きを挟んだサンドイッチ、という個性派モーニングで知られる喫茶店。こちら半熟卵がポイントの「好きサン」は、ドリンク料金にプラス100円で食べられます。モーニングの一部は、14時まで食べられるので、ランチとしても楽しめますよ。店内には、ピアノやエレクトーンが置かれており、お店の方がたまに演奏してくださるそうです。

【TOPICS】モーニングマップを持って出かけよう

一宮モーニング協議会では、市内のモーニング提供店を紹介した「一宮モーニングマップ」を発行しています。これを活用して8月から12月までの期間に「一宮モーニングスタンプラリー」を開催。毎年数名の猛者が全店コンプリートをするそうですよ。